【広報・PR】「アテネオリンピック日本野球代表」

年度:2004年度
業種:野球日本代表オフィシャルサイト
ご相談内容:アテネオリンピックを戦う野球日本代表チームのPRを広範囲に行いたい。
成果:過去の成績やオリンピックでの戦績をアーカイブして、狙いどおりのPRに成功。Yahoo!WEB OF THE YEAR 2004新人賞を受賞

ご相談の背景

  • 野球日本代表チームのアテネオリンピック出場を機会にリアルタイムで結果を配信し、テレビやラジオ、新聞でニュースを見逃した人達にも野球日本代表チームの成績を伝えたい。
  • オリンピック開催中はテレビや新聞などとも協力して、連動企画なども実施し、日本野球を盛り上げたい。
  • 全日本野球会議としてのホームページは一応あるが、とりあえずホームページを作った程度で、選手情報が名簿程度に記載されていたり、全日本野球会議の概要掲載に留まっていた。
  • スポーツコンテンツとしては、民間のスポンサーが積極的にWebサイトなども企画制作して運営しているのが現状。
  • オフィシャルとはいえ、プロ選手の写真などにも使用制限がある。それでも出来る限り速報的に、野球日本代表チームの活躍を伝えたい。

初期提案

  • オフィシャルWebサイトがハブとなって、野球日本代表チームの活躍をクロスメディア配信。
    日本野球のプロモーションを絡め、テレビ、新聞、電車吊り広告、Webサイトのクロスメディアプロ モーションを企画提案。
  • オリンピックを戦う野球日本代表チームの活躍をアテネ現地からのレポートも加えて、リアルタイムに配信。
  • 現地のプレスセンターにオフィシャルの事務局を設置して、日本向けには速報でテレビのニュース枠と連動配信を行うことで、Webだけでは表現しきれないスポーツダイナミズムも映像と音声で伝える。
  • 著名なレポーターを起用して、オリンピックの期間中は連日オフィシャルWebサイトに現地レポートを掲載し、現地の臨場感を伝える。
  • 各メディアで配信済みの記事や速報も、マスコミとの連携でオフィシャルWebサイトがアーカイブの役割も担う。
  • 期間中のアクセス集中に備えて、サーバの増強と、インターネットエクスプローラー(IE)ネットスケープナビゲーター(NN)など互換性の厳しいブラウザへの対応強化を図る。

見えてきた課題

  • アテネオリンピックの規定内でのコンテンツ化。
  • 選手の版権管理問題で事実上、既存写真以外は使用出来ない。
  • 予算的にクロスメディアを前提とした他のメディアとの共同企画は断念。
  • 国民が注目するイベントで相当なアクセスが予想される。
  • 試合結果や基本コンテンツはマスコミ関係にも引用許可。印刷対応必須。

Webコンサルタントからの提案と実施した施策

オリンピックの規定により、テレビ、新聞、ニュース速報などクロスメディアの連動が不可能なため、オフィシャルサイトはあくまで試合情報のアーカイブ化を徹底して、日本野球代表の戦歴を保存することを主な役割とする。

試合前後で急激なアクセスの増加が予測されるため、インターネットトラフィックへの対応策として、サーバ環境だけでなく、軽量なコーディン処理などで情報量を圧縮する。

アクセスの増加から様々なブラウザでの閲覧環境に対応する必要があり、データ共有と保存への配慮からWebサイトの印刷にも対応し、オフィシャルサイトとしての役割を担う。

90%以上のブラウザに対応

オリンピックの開催期間中や特に試合の前後などは、一般の閲覧や資料的な役割からマスコミ各社などからもアクセスが集中する可能性があり、当時は互換性がきつかった複数のブラウザへの対応が求められることになった。

実質的に1億PV以上を予測した基本設計を行い、当時最新のCSS、XMLを用いた 構築技術を導入し、市場に出回る90%以上のブラウザ に完全対応(実質的に非対応となったのはNN4.7のみ)、レイアウトを一切壊すことなく、同一のデザイン性を踏襲した閲覧環境を実現した。

また同一レイアウトでの印刷にも対応し、オフィシャルサイトが果たすべき役割を最大限に意識した開発と、情報のコンテンツ化を行った。

速報性に配慮したCMS機能の実装

試合が行われるスケジュールに合わせて、試合経過や概要、ハイライトシーンなど速報性が重視されることになり、複数の担当者権限の付与、コンテンツアップロードの権限などを設定する必要性があった。

このため当時としてはあまり知られていなかったWeblogシステム(現在で言うBlog、CMS)の導入を提案。独自設計でありながらも、CMS機能を実装し、運用負担も大幅に軽減し、速報を可能とする機能を実装することに成功した。

軽量コンパクトなダイナミックビジュアルデザイン

少なからずとも野球の魅力をビジュアルで伝えるために、スポーツダイナミズムを意識したサイトデザインを行い、当時としては珍しいレイアウトで大型のメインビジュアルをサイトのヘッダとして設置。データの軽量化でロードストレスも考慮していた。

コンテンツの更新がすぐに認識できるように、更新記事をアップロードすると、トップページにはヘッドラインリンクをサムネイル付で自動生成するなど、現在では普及している機能をいち早く採用した。

Webサイト公開後の成果

オリンピックの大会期間中は、予想どおりのアクセス数増大にもストレスのないロードレスポンスを実現。運用者にもCMS機能がもたらす速報性とコンテンツ管理機能が高く評価された。

その高い技術力と情報表現力が評価され、「Yahoo! WEB OF THE YEAR 2004」にて新人賞を受賞した。