【採用情報】大手輸送用機械メーカー

年度:2012年度
業種:大手輸送用機械メーカー
ご相談内容:主要製品の設計などに関わる技術者の採用を強化したい。特に人材育成のため新卒学生の応募を増やしたい。
成果:リクルートサイトをスマホに対応にリニューアル。エントリー数170%アップ。

ご相談の背景

  • 機械メーカーとして、優秀なエンジニアの育成と技術の継承は重要な課題だが、近年先進技術やソフトウエア技術者などの志望者が多く、機械の設計や製造に関わる技術者志望が減少している。
  • 日本社会全体的な傾向のようだが、それでも歴史のあるメーカーとして今後将来的にも有望な学生を採用し、優秀な技術者に育てたい。
  • 競合他社がリクルートサイトを刷新して、新卒生の獲得に成功していると聞いて、弊社でも何らかの手段を講じたい。

見えてきた課題

企業サイトの一部情報としてリクルート情報を設けていたが、長年手を加えていなかったため、デザインや表現も古く学生にも響かない状態となっていた。

表示サイズもパソコンを前提にしており、解像度の制限を考慮しなければならないという昔の規定のまま変更されていなかった。

  • 長期間放置された情報の陳腐化
  • 必要最低限のテキスト情報が主体で印象に残らない
  • テーマと無関係のキャラクターが使われており、仕事をイメージ出来ない
  • 一部に写真も使われているが、職場や職種をイメージできない
  • スマホなど、現在のデバイスに対応出来ていない
  • SNSやリクルート系ポータルサイトとの連携が出来ていない

Webコンサルタントからの提案

  • パソコンを所有していないという学生は増加傾向で、スマホだけでネットを利用しているケースが珍しくない。スマホでの閲覧とエントリーをストレス無く可能にする必要がある。
  • Webサイトのガイドラインを見直した上で、少なくとも※レスポンシブデザインのWebサイトとしてリニューアルを行うべき。
  • ターゲットは学生に限られてくるので、彼らの志向を調査分析した上でのコンテンツ企画と表現が重要である。

リクルートのプロモーションを考える時、採りたい職種に特化したコンテンツを準備すべきである。
例えば今回は技術職の採用を強化したいということなので、代表的製品の製造工程など、技術者候補の学生が見て、この職場で、この製品を作ることにチャレンジしたいと思えるような、具体的なアプローチ策として、動画などでコンテンツ化し理解しやすい内容にすることで、狙いどおりのよい反応を得ることができる。

コンテンツが陳腐化しないように配慮することがポイントとなる。基本デザインも現在の流行を意識しすぎず、コーポレートのCIを基本的なソースとして使用することで、長期的に耐久性のあるリクルートサイトを作成する。

※レスポンシブデザイン
画面サイズまたはウェブブラウザの表示幅に応じて、レイアウトが可変、最適化されWebサイトが閲覧できることを目指したウェブデザインの手法。加えて、1つのWebサイトで多様なデバイスを同様にサポートできるメリットがあり、近年のWebサイト構築では標準的な技術となっている。

実施した施策

  • キャリア採用と新卒採用を分けて採用情報を設定
  • 新卒採用のWebサイトはコーポレートドメインから分離する
  • 情報に厚みを持たせ、仕事や職場を訴求する
  • 関連会社の採用情報を相互補完しユーザーを誘導
  • バーチャルな工場見学のコンテンツで技術職への関心を引き付ける

いまどきの技術者は「かっこいい!」が決め手

新卒の技術職志望者にターゲットを絞って訴求し、彼らの興味を引くために、技術者の先輩、メカや現場などを動画で紹介するコンテンツを企画したが、撮影制限上、動画でのコンテンツ化が難しく、撮影範囲を限定して写真でのコンテンツを企画。

写真にはSF映画でも用いられている画像加工なども加えて、メカニカルな製品や工場の臨場感などを演出。登場人物の表情や仕草などにも配慮して、泥臭さくなく「かっこいい!」を表現した「バーチャル工場見学」を制作した。

先輩達の入社の決め手が新卒者に響く

新卒者の就活で、彼らの志望動機を獲得することが、今回のコンサルティングに求められた最大の課題でした。つまり彼らの行動や心理面を研究分析しなければ、最終目標であるエントリーを獲得することはできません。

長年リクルートに関するコンテンツ企画で、重要性を認識していた部分でした。そこで今回は新卒者の年齢に近い先輩達が、なぜこの職種や会社を選んだのか、学生時代からの変化、今後の目標などを、自分自身の言葉で表現したコンテンツを作成しました。

今後の改修も考慮したサイト設計

今回のサイトがターゲットとしているのは、求職者の中でも新卒者という範囲に限定され、またその中でも技術職志望者と限定的です。

狙いどおり、彼らからのエントリーを獲得するために、コンテンツラインは企画制作されていますが、その情報をまとめたリクルートサイトで、彼らがどのような閲覧パターンでエントリーまで到達したのか、または離脱したのかを分析しなければ、Webサイトの改善につなげることができません。

そこでリクルートサイト閲覧者の精緻な行動とログ解析を行えるよう、コーポレートサイトとは独立した環境設定を行い、カスタマイズログ解析を実装させています。

Webサイト公開後の成果

リクルートサイトは役割が限定的なので、最終目標を明確に設定し、全体をどのようなコンテンツとページ設計にするかによって成果がはっきりと出ます。
今回のご相談では「技術者の新卒採用を強化する」という明確な目標設定がありました。クライアント企業様の全社協力という態勢も整っていたこともあり、企画もまとまりやすく、短期間で想定どおりのWebサイトをローンチでき、SNSやリクルート系ポータルサイトからの誘導にも頼ること無く、全年度比170%というエントリーを獲得できました。

想定していた人材獲得に成功

技術の会社として、製品にかける思いや誇りは、企業取材やミーティングからも感じ取ることが出来ていました。
その気持ちを言葉に変えて、リクルート情報として代弁することが制作者には求められ、Webコンサルタント、ディレクター、カメラマンの少数精鋭チームで実現出来ました。

実際の面接や入社後の面談などでも、志望動機や描く将来などについてヒアリングしたところ、成長性を期待出来る人材獲得に繋がったという実感を得られたということでした。